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◇愛情教育、この指とまれ◇その352◇明日への飛躍をめざして 名産大3年生物語 vol.12 竹澤 伸一

 中嶋涼太くんが印象に残っている授業の1つに、「健康とスポーツ」があります。この授業は、まず身体測定と体力測定を各自がおこない、ストレッチのやり方やトレーニング法を理解した上で、実際にウエイトトレーニングや、体幹・自重トレーニング等を実施し、トレーニングのノウハウを習得します。そしていよいよ個別化。つまり各自が、各自に適したトレーニングプログラムを作成し、一定期間実践した後で、再び身体測定と体力測定をおこない、身体や体力の変化を身をもって知るという展開になっています。

 中嶋くん、実は高校時代からバリバリのウエイトリフティングの選手。「東北総合体育大会ウエイトリフティング競技会(兼、国民体育大会東北ブロック大会)」等に、出身県を代表して、出場したりもしています。もちろん本連載に何度も登場している、平井一正教授の薫陶を受けている部員の一人でもあります。

 中嶋くんは言います。「自己管理の甘さがまだまだあって、日頃のトレーニングが大会等に活かし切れていません。せっかく他には類を見ないほどのトレーニング環境を得ているのに、少々自分が情けないと思っています。」

 人間は、まず己をよく知ること。そしてその中から、克服すべき課題を見つけることだと思います。中嶋くん、少なくとも「飛躍するための種(タネ)」は、自分の中に持っているようです。

(つづく)