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◇愛情教育、この指とまれ◇その356◇明日への飛躍をめざして 名産大3年生物語 vol.16 竹澤 伸一
「名産大で印象に残っている授業は、なんと言っても竹澤先生の地域環境認知論です。環境への見方・考え方を学ぶことができたのはもちろん、相手を強く意識したコミュニケーション力を学ぶことができましたね。」枝克樹くんは、迷いのない目を向けながら言いました。「特にプレゼンとディベートには、大きな魅力を感じました。」
枝くんの言う通り、今年度の地域環境認知論は、「プレゼンとディベート」に重点を置きました。昨年度は、尾張旭市の「ごみ問題」を、学生の皆さんと徹底的に調べたのですが、今年度は「水問題」、とりわけ「利水・治水」にこだわりました。尾張旭市、特に愛知用水にこだわったグループもありましたが、多くのグループは、様々な方法を駆使して、自分に所縁(ゆかり)のある地域の水環境について調べ尽くし、発表に至りました。
この、「調べる→発表する→疑問・課題を発見する→再び調べる」というサイクルを体験してもらったあとで、地域の、思わぬ環境問題をテーマに、ショートディベートを実施しました。例えば、論題「飲料水がまずくなるので、上水道は塩素消毒をやめるべし、是か非か。」などという、やや意表を突いた論題で、グループごとに戦いました。
私はふと気がついたことがありました。枝くんのように、「理不尽さに耐えるメンタル」が身に着いている人は、ディベートにも強いのではないでしょうか。相手の反駁に対して窮地に陥っても、土壇場で逆転できる精神力があると思います。
(つづく)