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◇愛情教育、この指とまれ◇その358◇明日への飛躍をめざして 名産大3年生物語 vol.18 竹澤 伸一

 「人と会話する時に、私は、しっかりその人の目を見て、聴いたり話したりするようにしています。」こう話すのは、小西航太朗(コニシ コウタロウ)くん。「相手の目を見て会話する」、なるほど。よくスマホに目線をチラホラ向けながら話をする若者(とは限らない)を見かけますが、小西くん、真逆の対応なのですね。

 昔から、「目は口ほどに物を言う」と言います。言葉に出さなくても、「目の表情(あえてこんな表現を使います)」で、相手に考えや感情を伝えることはできます。逆に、表面上、言葉でうまくごまかしても、目には本心が表れてしまうこともあります。

 公式な会議などでは、言葉(記録)が大事になってきますが、毎日の人間関係では、言葉の内容以上に、「目の表情」が大切になってきそうですね。「非言語的なメッセージ」を意識しないと、会話自体、空疎になってしまうかも知れません。

 ちょっと前に、評判のドラマがありました。「義母と娘のブルース」。主人公の義母役を演じた綾瀬はるかさんの演技、ご覧になった方は、どう思われたでしょうか?あえてコミカルな立ち居振る舞いの中に、時々見せる「目の表情」が、私には大変印象的でした。

 おそらく「目の表情」を追うことができる小西くん。相手の心の真実を、見極められる人なのかも知れません。

(つづく)