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◇愛情教育、この指とまれ◇その383◇明日への飛躍をめざして 名産大3年生物語 vol.43 竹澤 伸一
「色々思い悩んだ末、硬式野球部から準硬式野球部に移りました。今は、すっかり吹っ切れて、チームをどう勝たせるか、戦略に注力しています。」三ノ宮弘貴くんは、胸を張って言い切ります。
三ノ宮くんは、現在、名産大準硬式野球部のキャプテン。喩(たと)えるなら、戦国大名のような存在です。戦国大名は、領地と家臣を守るために、常に知略と戦略を巡らさなければなりません。ひとたび戦(いくさ)に敗れたならば、すべてを失い、自らの命も危ういです。準硬式野球部のリーグ戦は、命のやり取りこそないものの、現代における戦のようなもの。負けて良いわけではありません。キャプテンたるもの、常在戦場(じょうざいせんじょう)の気持ちで、日常を過ごしていることでしょう。でも、三ノ宮くん、そんなプレッシャーを微塵も感じさせません。
ところで前回も書きましたが、三ノ宮くんは、「人との会話を弾ませる資質」と「相手を思いやる感性」の持ち主です。まるで、かつての戦国大名が、家臣や領民を慈(いつく)しんだような、懐(ふところ)の深さを持っているように見えます。キャプテンシー(リーダーとしての資質)としては、この上ないものだと思います。
準硬式野球部の部員の誰に聞いても、信頼の言葉しか返ってこない三ノ宮くん。まさに地位が人を育てているようです。さらに三ノ宮くんを深堀りします。
(つづく)