NSU News

◇愛情教育、この指とまれ◇その433◇まもなく社会人 名産大4年生物語 vol.3 竹澤 伸一

 「4年生になり、名産大サッカー部のキャプテンをさせていただくことになりました。指名された時は、本当に身の引き締まる思いがしましたね。」岩本雄喜くんは、両手を握りしめて語ります。「今年になって、名産大サッカー部は、部員が100名近くになりました。約200個の瞳で、キャプテンとしての動きを常に見られています。正直、プレッシャーを感じます。もともと、『俺についてこい。』というタイプの人間ではありません。なので、部員1人1人と、毎日、こまめにコミュニケーションを取るようにしてきました。あえて自分らしいキャプテン像を、来る日も来る日も模索してきた感じですね。」

 「チーム全体を1つの目標に向かわせること」。このために、岩本くんは心を砕いてきたと言います。大きな目標の達成のためには、日々の小さな積み重ねが大事です。岩本くん、半端ない心遣いをしてきたのだと思います。

 私も、中・高とキャプテン経験者です。また教員として、男女合わせて60人近いキャプテンを生み出してもきました。キャプテンの重圧、両肩にのしかかる責任の重さは、十二分に承知しています。

 岩本くんは、しきりに「恩返しをしたい」と言います。もちろん、現チームの関係者すべてに対してなのでしょう。けれども、きっと、岩本くんのサッカー人生のすべてに、少しでも関わった人に対する「恩返し」なのだろうと思います。

(つづく)