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◇愛情教育、この指とまれ◇その436◇まもなく社会人 名産大4年生物語 vol.6 竹澤 伸一

 「大学生としての自分も、まもなく終わりを告げようとしています。この4年間で、語彙(ごい)力が、かなりついたような気がしています。」こう語るのは、中曽響(ナカソ ヒビキ)くん。遠く、中国地方のある県の港町から、はるばる名産大にやってきた偉丈夫(いじょうぶ)です。

 中曽くんは、バリバリのサッカープレーヤー。おそらく、名産大入学前までは、言葉よりプレーで、存在をアピールしてきたものと思われます。しかし、名産大で学習を積み重ねるにつれて、語彙力の大事さに目覚めてきたのでしょう。寸暇を惜しんで、読書に励むようになりました。

 ところで、本連載を続けているせいか、読者の方を中心に、私の語彙力について問われることがよくあります。「竹澤先生って、毎日原稿を書いているじゃないですか。やはり語彙力を上げるために、相当読書を積んでいるのでしょうね。」

 はい、積んでおります。本は、何でも読みますし、出版もしております。けれど、「読むことは書くための必要条件ですが、十分条件ではありません。」と常に答えております。ぶっちゃけ、読んだからといって、書けるわけではありません。

 まあ、それはそれとして、「読書宣言」をした中曽くんの、脱皮と、路線転換と、飛躍について、書き連ねていきたいと思います。

(つづく)