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◇愛情教育、この指とまれ◇その455◇まもなく社会人 名産大4年生物語 vol.25 竹澤 伸一

 「私の大学サッカー人生は、ある意味で激動の時代でした。」岩川嘉雅くんは述懐します。「1,2年生の頃は、試合に出るのは難しくありませんでした。ところが、3年生になると、名産大サッカー部の知名度が上がるにつれて、全国レベルの選手がたくさん入学してきて、チーム内に激烈な競争が起こったのです。」

 その時、岩川くんは悩み、一時、フットサルへの転向も考えたそうです。でも、思い直してプレーを続け、試合で活躍できるようになりました。

 いわゆるレギュラー争いは、どこの部活動にも宿命的に存在します。私が、かつて率いた、中学校の剣道部にも、必ず毎年ありました。一般的に剣道の団体戦は、控えの選手も入れて7名で構成されます。先鋒・次鋒・中堅・副将・大将と、補員2名の計7名です。私が担当した剣道部で、もっともレギュラー争いが鎬(しのぎ)を削ったのは、7人のところに51名、競争率7倍以上という時がありました。

 今や、名産大サッカー部員は、約100名の大所帯。岩川くんが体験したように、レギュラー争いはし烈を極めます。でも、物は考えようです。レギュラー争いをできるから良いのです。レギュラーの座を獲得するために、切磋琢磨することは、ポテンシャルの向上につながります。岩川くん、貴重な体験をしましたね。この体験こそ、必ず、明日につながります。

(つづく)