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◇愛情教育、この指とまれ◇その458◇まもなく社会人 名産大4年生物語 vol.28 竹澤 伸一

 「まもなく社会人」の4年生、6名のご紹介を終えました。最初の3名に対する「激励」のメールが、相変わらず届いています。けれどもここでは、直近の3名に宛てたメールをご紹介します。

 「(前略)松永くんのめざしている『製砥業』という職業を、この連載で初めて知りました。しかも、こんなに身近(メールの主は近隣にお住まいの方)に『製砥所』があるなんて、まったく知りませんでした。(中略)私が勝手に名産大生に持っていたイメージは、物を売ったりする営業系の仕事に就く学生さんが多いのだなというものでした。でも松永くんは違いました。モノづくりの現場に出られるとか。言ってみれば、現代の職人さん、ということだと思います。(中略)ふと思い出すのは、名産大の呼称です。名古屋産業大学の『産業』は、モノづくり、つまり『製造』も入るのだと思います。『売る』のではなく、『造る』ほうに人生を賭けた松永くん。今時、見上げた若者だと思います。(後略)」

 松永くんに対する、同種の激励メールは、他に何通も届きました。その中に、ふと、こんな一節を発見しました。高校の教員の方からのメールです。

 「松永くん、教員をめざしてもいたんですよね。ずっと『製砥業』をやっていくのかな。もしかしたら、何年かして、採用試験に再チャレンジするのかな。(中略)丁寧なモノづくりができる人は、丁寧な人づくりもできるはず。学校にはそういう人が必要です。」

(つづく)