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◇愛情教育、この指とまれ◇その463◇まもなく社会人 名産大4年生物語 vol.33 竹澤 伸一

 「この度、おかげさまで、生まれ育った地元で、消防士に採用されることになりました。消防士は、人の命に関わる大変な仕事です。責任をひしひしと感じてはいますが、とにかく全力を尽くしたいと思っています。」得能竜成くんは、決意を新たに語ってくれました。

 得能くんの夢は、消防署長になること。消防士は、いずれは第一線を離れ、現場の後方支援に回る時が来ます。消防署長をめざすという決意は、地元の、地域の安全を、その双肩に担うという覚悟と受け止めました。

 読者の皆さまもご存知の通り、日本は災害大国と言って過言ではありません。それこそ、火災などの人災は、人間の英知によって、ある程度防ぐことはできます。でも、本当にいつ発生するかわからない自然災害は、人力ではどうすることもできない点が多々あります。従って、得能くんの「消防人生」は、きっと山あり谷ありの過酷なものとなるでしょう。

 けれども、そんな過酷な人生でも、得能くんは、持ち前の「笑顔」で乗り切っていくと思うのです。そして、根本がチームプレイである消防職にあって、得能くんが所属するチームには、常に笑顔が溢れているのではないかと思うのです。得能くんには、「笑顔」を引き寄せる才能があると思います。

 今、得能くんは、毎日トレーニングを積み重ねています。背景には、サッカー人生があり、フィットネス理論もあります。得能くん、「消防人生」の土台を、名産大で培いました。

(つづく)