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◇愛情教育、この指とまれ◇その469◇まもなく社会人 名産大4年生物語 vol.39 竹澤 伸一

「先生、ネズミって知ってますか?」牧海聖くんは、いたずらっぽく笑います。「もちろん、ディズニーのネズミや、ハムスターではなくて、いわゆる『関節ネズミ』のことです。」ああ、なるほど、ちょっとびっくり。

「実は、今、地域リーグの野球にはまっていてプレーしているのですが、長年、右肘を酷使してきたことがたたって、『関節ネズミ』を発症してしまいました。角度によっては投げられないので、散々考えた挙句、左投げにスイッチして挑戦しようと決めたんですよ。」

牧くん、あっけらかんと言います。でも、これはすごいことですよね。昔、あるスポ根マンガ(アニメ)が復活して、新シリーズが始まった時に、かつて左投げで魔球を連発していた伝説の投手が、右投げに転向して活躍を始めました。まあ、これはアニメの世界の話なので・・、と思っていたら、私の目の前に、「投法スイッチ」を地で行く人が現れるとは・・。

でも、「牧くんらしいなあ。」と私は思いました。「多方向ビジネス」の学修を、同時展開している人なので、いわゆる固定観念、つまり「とらわれ」がないのですね。だから、あえて乱暴に言えば、「右がだめなら左があるさ。」と、柔軟に考えることができるのですね。

牧くんの発想と行動。実に前向きで良いと思います。何かが起こったら、悔いず、とらわれず。さらに牧くんを追います。

(つづく)