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◇愛情教育、この指とまれ◇その479◇まもなく社会人 名産大4年生物語 vol.49 竹澤 伸一

「すったもんだの末に、ゼミ生4人の共同研究のテーマが、『スポーツにおける社会貢献』に決まった時は、ほっとしました。」

稲田尚暉くんは、少し懐かしむように言いました。「ゼミ生4人のうち、3人が野球選手で、1人がサッカーのゴールキーパー兼コーチ。選手としての来歴も異なれば、考え方も違います。でも、散々話し合った末に、社会貢献という共通項が出てきた時には、光が見えたというか、自分たちがやってきたことに意味があったんだと思えて、とてもうれしかったですね。」

稲田くんは、「プロ野球球団の社会貢献」の実相に着目することにしました。すでに、就活の方も、「地域貢献」を豊富に実践している、地域随一の金融機関にターゲッティングしていたので、「社会貢献・地域貢献」というコンセプトが被り、活動の両輪となることが見え始めていました。

以前にも本連載に記しましたが、竹澤ゼミの方針は、「卒研と就活のコラボ」にあります。「卒研は卒研、就活は就活」には決していたしません。この2つを同時展開することで、学生本人の中に相乗効果が生まれると確信しているからです。

稲田くんは、「広島カープの地域貢献」に着目し、文献等からデータをリサーチして、端的にまとめていきました。その成果を、他の4人(私を含む)も共有し、竹澤ゼミの財産としていったのです。

(つづく)