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◇愛情教育、この指とまれ◇その502◇アクティブラーニングはやっぱり学生が主役 vol.2 竹澤 伸一 

名産大では、春学期と秋学期の最後に、全教員・全科目を対象にして、「学生による授業評価アンケート」を実施しています。不肖、私がその担当を仰せつかっています。

「授業内容の聞き取りやすさ」「資料の提示の仕方」「理解度の確認の仕方」「授業内容に関する興味・関心」「シラバスとの整合性」「教員の熱心さ」「社会に出てからの役立ち度」等の質問項目の中に、「先生は、学生が質問や意見を述べられるように配慮しましたか?」の1項目が入っています。この項目こそ、その授業の「アクティブ度」を示す指標になります。「質問」より「意見」です。授業の中で、「質問」が保証され、色々なパターン・場面で「意見の表明」ができる機会があるか、です。

各質問項目とも、5段階評価です。いわゆる「5件法」と呼ばれる数値評価です。名産大では、私が赴任して以来、「質問・意見」のこの項目の平均得点が「3点台の後半」で推移しています。「4」に迫る勢いも見えているので、「アクティブ度は高い」と評することもできると思います。

でも・・、です。限りなく「5」に近づける努力を、全学あげてしていきたいと思います。そのためにはどうすれば良いか?答えは、「学生の参加度を上げること」に尽きるのではないでしょうか?例えば講義の合い間に、たまーに学生からの質問を受けつける。これはせいぜい参加度「1」です。教員が学生に質問をして、隣の学生同士で話し合わせる。これで参加度「2」。課題に基づいて演習や実習をおこなう。ここまでくれば参加度「3から4」。グループディスカッションやグループワーク、ディベート等を経て、最後に個に戻しプレゼン等をさせる。これでようやく参加度「5」です。

「講義」の準備は簡単。でも「授業」の「仕掛け」は簡単ではありません。「授業評価アンケート」と言う以上、「授業づくり」を追究していきたいです。

 

(つづく)