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◇愛情教育、この指とまれ◇その505◇アクティブラーニングはやっぱり学生が主役 vol.5 竹澤 伸一

「一人ひとりに、親身になって教えてくれるので、とても助かっている。」ある科目の「授業評価アンケート」に寄せられた言葉です。「一人ひとりに・・」なるほど個別指導ですね。さっそくこの科目を取っていた学生にリサーチ開始です。

「基礎があやふやだったので、とてもゴールまでたどりつけるとはおもわなかった。でも、先行している人が補助に回れるように、先生が配慮してくれたので、最後には何とかスキルが身に着いた。」複数の学生から、こんな回答を得ました。

そもそもこの授業の目標は、「大量のデータを一括処理するための配列データ処理とデータファイル処理の技法、Java言語のオブジェクト指向プログラミングによるプログラムの部品化技法を修得します。」とあります。読者の皆さま、大丈夫でしょうか?私?この段階でついて行けません。

授業の方法を学生に聞いてみました。「指定の教科書がありまして、プログラミングの例題があります。教材提示モニタというもので先生が解説してくれて、授業が進んでいきます。教科書だけではカバーしきれない内容があるので、プリントが配布され、それに沿って演習が進みます。復習というか、理解度を確かめるために、類似の演習課題に取り組んで、それを提出します。」

学生によると、スタート時点で、けっこう理解度とスキルに差があって、スイスイできる学生もいれば、悪戦苦闘の連続になる学生もいるとか。でも、担当の先生は、個別化によって、何とか1人1人の技量を向上させているのです。

「アクティブラーニング」の「肝」は、最後の「個別化」にあります。この授業は、その「肝」が確立し、学生が「主役」になっています。

(つづく)