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◇愛情教育、この指とまれ◇その564◇令和の時代を生き抜く 名産大1年生物語 vol.14 竹澤 伸一

石山祐輝(イシヤマ ユウキ)くん。東北地方のある県から、はるばる名産大にやってきました。「サッカーで自分を変えたい。」という「初志」を抱いて、名産大に入学したのです。

読者の皆さまもご存知の通り、日本におけるサッカーの裾野は大きく広がり、近年、名産大サッカー部にも、入部者が増加傾向にあります。石山くんは、そのような環境で、たくさんのチームメートに囲まれて、「自分を変えて」いくのです。

石山くんの座右の銘は「チャレンジャー精神」。異郷の地にあって、寮生活をしながらサッカーを続けることは、それだけで十分、「チャレンジャー精神」の体現者と言えます。

さらに石山くんの、もう1つの「初志」は、名産大で教員免許を取得すること。将来、サッカー関係の仕事に就くことを視野に入れている石山くんは、監督業、コーチ業の土台としての教員免許の取得を、自分の射程にとらえてもいるのです。

幾度か記してきましたが、私自身、長らく中学校現場で、社会科教師と剣道部監督を並行して務めてきました。おそらくですが、サッカー部と剣道部の決定的な違いは、可能性として「プロを生むか生まないか」だと思われます。剣道にはプロ選手はいませんが、サッカーにはプロ選手が存在します。石山くんもプロ選手になり得るし、自分の教え子からプロ選手が誕生する可能性もあります。

つまり、剣道に比べて、サッカーは「プロ・ビジネス」の要素が濃いことになります。その意味で、名産大の「スポーツビジネスコース」には、石山くんが「チャレンジ」できる要素が、たくさん存在するのです。

(つづく)