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◇愛情教育、この指とまれ◇その569◇令和の時代を生き抜く 名産大1年生物語 vol.19 竹澤 伸一

三宅敬之(ミヤケ タカユキ)くん。遠く瀬戸内海沿いの県から、やはり「大志」を抱いて、名産大に入学しました。「高校生の時、名産大のウエイトリフティング部が、私の地元に合宿に来られて、合同で練習したんですよ。その時、名産大のチームの雰囲気がめちゃくちゃ良くて、一発で魂を持っていかれてしまいました。タイミング良く、名産大の監督さんから声をかけていただけたので、迷うことなく進学を決めました。」

三宅くん、その出会いの時の感覚が、今でも残っているそうです。

「名産大のウエイトリフティング部の雰囲気の良さは、監督さんと部員との関係でも、部員同士の関係でも、相手の気持ちをしっかり尊重しているからこそ生まれてくることが、ますますわかってきたんです。自分がこう考えるからと言って、その考えを一方的に押しつけてくる人がいないんです。本人が、何をやりたいのか、どうなりたいのか、どう自分を変えたいと思っているのか、お互いにきちんと把握した上で、次の一歩を踏み出す雰囲気があるんです。だから練習にも納得感があるので、安心して取り組めるんですよ。」

「それに・・。」と、三宅くんは言葉をつぎ足します。

「授業だって、多くがそうなんです。竹澤先生の授業が典型的なんですが、短絡的に正解を求めて、1つ正解が出れば、すぐ次の課題に行くなんてことが、まったくないんですよ。時間をかけて1つの課題について、みんなで知恵を出し合うというスタイルに感銘を受けました。ウエイトリフティング部だけではなくて、名産大全体の雰囲気が良いのだということが、だんだんわかってきたんです。」

「私は、将来、地元に教員となって凱旋したいと思っています。良い選手をたくさん育てることが、大きな目標です。」三宅くんの目が光を帯びました。

(つづく)