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◇愛情教育、この指とまれ◇その582◇令和の時代を生き抜く 名産大1年生物語 vol.32 竹澤 伸一

Cくんが記したミニレポートの一節です。「人生で、こうしておけば良かった、失敗したと悔いるのは、人間だから仕方がないことだと思います。(中略)でも、その失敗が、自分でやろうと決めたことに対する失敗ならば、失敗を失敗で終わらせてしまっては、もったいないと思います。私が常に考えているのは、どうしたら失敗をプラスに変えられるか、です。失敗を放置してしまい、振り返ることをしないと、失敗が失敗のままで、自分には何も残りません。失敗したことは、多くの場合、思い出したくないことだと思います。でも、苦しくても思い出すんです。(中略)失敗は、その後の自分の行い次第でプラスに変えられると、私は信じています。『もう無理だ。』とか『考えてもどうにもならない。』というマイナス思考ではなく、『どうしたらプラスに変えられるか?』を、生徒や部員に指導できる教員になりたいと思っています。」

いかがですか?読者の皆さま。Cくんには、社会人野球を引退した後に教員、ではなくて、大学を出たらすぐに教員になってほしいですよね?

私は、長らく中学校剣道部の顧問を務め、今でも地域の剣友会に関わっているせいもあって、星の数ほどのスポーツ指導者に出会ってきました。もちろん剣道に限らず、多くの監督、コーチ、顧問・・と呼ばれる方々を知っています。ここからは全くの私見ですが、「選手の失敗」という点だけで見れば、「失敗を責める」指導者と、「失敗から学ばせる」指導者に大きく分かれるような気がしています。そして案外、「責める」タイプの指導者が多いような気がしています。

Cくん、素直にすごい人だと私は思います。「失敗を成功に変える」体験を社会人野球で積み重ねて、いつの日か教員になってほしいと思います。

(つづく)