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◇愛情教育、この指とまれ◇その593◇令和の時代を生き抜く 名産大1年生物語 vol.43 竹澤 伸一

玉川翔(タマガワ ショウ)くん。関西出身の野球人であり、大都市の衛星都市から名産大にやってきました。充実した環境のもとで、思いっきり野球に取り組んでみたいと、日々張り切っています。

玉川くんは言い切ります。「名産大で、何としても教員免許を取得します。そして母校に戻って指導者になります。これが、私のできる恩返しです。」自分の人生設計に迷いなしという感じで、実に気持ちが良いです。

話は変わりますが、玉川くんの高校の先輩が、「竹澤ゼミ」3年生にいます。現在、卒業研究に向けたグループ研究に取り組み始めています。その先輩がテーマにしているのが「リーダーシップ論」。「メンバーを勇気づけるリーダーシップのあり方」について事例研究をしています。

グループを形成している5人の3年生が注目している「リーダー」は、例えば栗山英樹氏、落合博満氏、野村克也氏・・といった、錚々(そうそう)たるプロ野球の監督さんたちです。確かな実績を残した、あるいは今も残しつつある監督さんたちの語る言葉は、ニュアンスもアプローチも異なりますが、間違いなく大学生の心の成長に響くものです。「母校での指導者」をめざす玉川くんにとっても、おそらく関心の高い内容であろうと思います。

では、なぜ1年生の玉川くんを取り上げた今号で、3年生の卒研に向けた「リーダーシップ論」を取り上げたのか。名産大には、代々、(スポーツ)指導者をめざそうとする「系譜(けいふ)」が存在することを紹介したかったからです。この「系譜」は、「スポーツビジネスの系譜」と言い換えても良いと思います。玉川くん、すでに名産大の王道の1つを進みつつあります。

(つづく)