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◇愛情教育、この指とまれ◇その619◇令和の時代を生き抜く 名産大1年生物語 vol.69竹澤 伸一

「名産大1年生物語」の連載も、いよいよあと2回となりました。私(竹澤)が担当する、「教育原理」の授業を受けている1年生の、「初志」「大志」そして「夢」をご紹介してきました。「1年生物語」の連載開始から、約2か月が経過しましたが、この間、読者の皆さまからいただいたメール等の数は、とうとう1000通を超えました。間違いなく、連載を通して一番勉強させていただいているのは私です。深く深く感謝しています。

1つのシリーズの終わりに当たって、読者の皆さまと共有したいことがあります。私が本連載の中で使用した「反面教師」という言葉についてです。もちろん、あれから学生の皆さんと議論を続けています。「教育原理」だけではなく、他の授業の学生、ゼミの学生、心ある教員の方々、私が主催する様々なセミナーやサークルのメンバーの方々とも議論を続けています。そこで出てきたことで、驚くべきことがありました。

「差別」「ひいき」「好き嫌い」「揚げ足取り」「白を黒に変える」「人の手柄を横取り」「人格否定」「挙手を無視」・・。私が、「反面教師」に関して議論を重ねた皆さまが受けた、様々な種類の「教師」から受けた「仕打ち」です。どれ1つをとっても、「教師」が決してやってはならない行為です。でも、実は「教師」と名のつく人々が、自覚してか、あるいは無自覚かはともかく、日常的におこなっている行為なのかも知れません。

幸いなことに、今回の議論に加わった方々は、そうした「教師」を「反面教師」として、自分は決してそうならないように「自覚」しながら、たくましく生き抜いてきた人々でした。私が本シリーズのタイトルを、「令和の時代を生き抜く」とした意味も、こんなところにあります。

(つづく)