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◇愛情教育、この指とまれ◇その626◇名産大のキャリア支援の今をお伝えします。 vol.06竹澤 伸一

「履歴書のA案・B案」の比較検討で、「3年生ゼミ合同ES・履歴書講座」の前半戦が終了です。では後半戦。「冊子」には、履歴書の「書き出し」を示唆したページが用意されています。意識が高く、すでにインターンシップ先等を確定させている学生なら、「A案・B案」を意識しながら、書き始めることができます。しかし、3年生の6月の時点で、明確な「就活先」を確定させている学生は、まだまだ少数派です。理屈がわかったので、書き出そうとしても、ペンが止まってしまいます。

そこで次に仕掛けること。ES・履歴書を書く土台となる「自己分析」を、大項目・小項目(細目)ごとに進めさせることです。「自己分析」にも、「項目を明確にしたツール」が必要なのです。

では、自己分析ツールの大項目とは。今回の講座では、シンプルに7項目に絞りました。「過去の自分・今までの経験」「現在進行形の自分」「自分の性格・能力」「周囲から見た自分(他己分析)」「興味のある分野」「職種・業界」「キャリアプラン」の7項目です。一般に、「就活教本」と呼ばれるものに載っている項目と、それほどの違いはありません。

でも大事なのは、7つの大項目ごとに付した、それぞれ5つずつの小項目なのです。7✖5=35項目の、内容と順番性がミソなのです。私は、資料(冊子)作成に関して、「名産大の学生に実用的なもの」を特に意識しました。現代ビジネスという広範囲な「就活対象」と、全部で5つのビジネスコースで学んでいる学生の実態が反映しなければ、「自己分析ツール」としては不適格です。そして、この実用性を保証してくれたのが、名産大や前職、さらには、長年支援させてもらってきた、5千人に迫る学生たちでした。

(つづく)