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◇愛情教育、この指とまれ◇その627◇名産大のキャリア支援の今をお伝えします。 vol.07竹澤 伸一
私は、中学校教員をしていた時代から通算して、およそ5千人の大学生(一部、高校生含む)の就活支援をしてきました。その大半が、ES・履歴書指導、および面接指導です。もっと正確に言えば、企業や公務員、もちろん教員に挑戦する就活生と、一緒に戦ってきました。「指導」という「上から目線」ではなく、「同志」として、まるで「戦友」のように戦ってきたのです。
「就活支援」のきっかけは、中学校教員7年目の、ある日のできごとからでした。初任校で担任をした卒業生が、大学4年生に成長して、久しぶりに訪ねてきたのです。「先生、企業に提出する履歴書がうまく書けないので、手伝ってもらえますか?」その時、私はとても不思議に思いました。「ねえ、〇〇くん。大学の就職課なんかで、履歴書の書き方の指導なんてやってくれないの?」彼、曰く、「はい、相談には乗ってくれます。でも、あまりにも通り一遍なんです。だから、私も含めて、履歴書で落ちてしまう学生がたくさんいるんですよ。」
読者の皆さま、どう思われますか?大学4年生なのだから、自分の履歴書くらい、自分で書けて当たり前と思われますか?〇〇くんは、自他共に認める優秀な学生でした。それが、自分で自分のことを表現できないばかりに、企業から門前払いを食らっているのです。私は、「わかったよ、〇〇くん。大学生の履歴書を手伝うのは初めてだけど、とにかく二人三脚で作ってみようか。」
その日以来30年余り、卒業生の間で口コミで広がった私の「履歴書支援」は、とうとうまもなく5千人を数えるようになりました。そしてその経験値が、現在の「実用性」につながっていると確信しています。なぜなら、だれかのどこかの台詞にあるように、「私、失敗しないので。」
(つづく)