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◇愛情教育、この指とまれ◇その639◇令和の時代を楽しもう。名産大2年生物語  vol.09竹澤 伸一

「私は、自分のことを、ずっと人見知りだと思っていました。でも、名産大に入学して、実はそうではなかったと気がついたんです。」久保田翔(クボタ カケル)くんは、少し誇らし気に語ってくれました。

「よく考えると、私は、誰とでも、たとえ初対面の人でも、けっこう気さくに話せます。そして、たとえ年上の人とでも、敬語を上手に使いこなして、お話をすることができます。それで、そういう自分を再発見できたのはなぜだろうと、自問自答してみました。それで、なるほどって思ったのです。」

私は、思わず身を乗り出してしまいました。

「それは、やはり、名産大のあったかい雰囲気が原因ではないかなと、改めて考えました。名産大で、1年以上暮らしてよくわかったのですが、キャンパスの雰囲気は、人に対する『垣根』を、やわらかく取り払ってくれます。教職員の方々が、皆さん、とってもフレンドリーなので、学生1人1人が、肩の力を抜いて暮らしているのです。だから、皆さんと日々お話をしている間に、自分の本来の気持ちの柔らかさみたいなものが、表に出てきたのかなと感じているんですよ。」

久保田くん、私も大いに納得、そして共感します。名産大は、「愛情教育」を前面に掲げていますが、それは決して「お題目」ではないのです。仮に、学生が何か良くないことをしたとします。教職員は、真剣に叱ります。逆に、何か努力が実った時、もろ手をあげて喜び合います。そこにあるのは、まさに「真の愛情」なのです。

だから、恥ずかしさを乗り越えて感謝の言葉を述べることもできれば、場合によっては、心から後悔して謝罪の言葉も言えるのです。「愛情」あふれるキャンパスでは、人見知りの感情は、雲散霧消するのです。

(つづく)