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◇愛情教育、この指とまれ◇その640◇令和の時代を楽しもう。名産大2年生物語  vol.10竹澤 伸一

「大学生になったのだし、自分を高めるためにアルバイトを始めました。2年生になる前の春休みは、ほとんどアルバイトに費やしたので、友人とほとんど遊ぶことができず、ちょっと残念な過ごし方をしてしまいました(笑)。」久保田翔くんは、爽快に笑い飛ばします。私も、つられて笑ってしまいました。

「でも、アルバイトを始めると、時間管理が、なかなか難しくなりますね。当然、シフトというものがあります。すべて、自分の都合で、時間を動かせるわけではありません。名産大での授業が始まってからも、アルバイトは継続していますが、授業とアルバイトで、いっぱいいっぱいになる日も出てきます。」とここで、久保田くんは言葉を切りました。少し、悩みの陰のようなものを感じます。

「先生も、数多くのアルバイトを経験されているので、わかっていただけると思うのですが、アルバイトで疲れると、夜、寝つきが悪くなることがあるんですよ。目が冴えてしまって、気がつくと明け方になっていて。それから、うつらうつらするもんだから、朝、起きるべき時間に起きられなくなることがあります。」

はいはい、学生時代、私にも同じことがありました。生体リズムって言うのでしょうか、身体は疲れているのに、頭は妙に冴えているというか。心身のバランスが崩れかけるのですね。私はそんな時、久保田くんもしているように、とにかく決まった時間には、寝床に入ることをしていました。まるで自分の心身に、自分で「躾」をしていくような感じです。

久保田くんは、とても自分に誠実な人です。ですから「心身の躾」は徐々にうまくいくと思います。そして「セルフコントロール」が身に着くと、一皮むけた存在になることができると思います。

(つづく)