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◇愛情教育、この指とまれ◇その651◇令和の時代を楽しもう。名産大2年生物語  vol.21竹澤 伸一

「名産大に入学して1年余り、私は明らかに変わったと思います。」赤堀和樹(アカホリ カズキ)くんは、胸を張って話してくれました。「自分が思ったことを隠さずに、率直に相手に伝えることができるようになりました。」

赤堀くんは、愛知県の隣県から名産大にやってきました。県外の大学に進学することに、最初は不安があったと言います。でも、その不安を払拭するために、あえて外海に泳ぎ出したのです。

「高校生の時までは、どちらかというとコミュニケーション下手でした。自分が相手に対して何か言いたいことがあっても、ついつい相手の気持ちを考え過ぎて、言うべき言葉がストップしてしまうんです。チームスポーツに入れ込んでいた自分にとって、これは大きなマイナスポイントでしたね。」

「言いたいことが、なかなか言えない自分」、そのもどかしさを乗り越えるために、知り合いが少ない県外の大学進学を選択した赤堀くん。名産大で、全国から参集した競技者と出会いました。環境が激変しました。九州、関西、関東、東北・・のプレーヤーたち。言葉も、イントネーションも、考え方も、聴いている音楽も、食べ物の好みも、好きな女の子のタイプも(笑)、みんな、みんな違いました。

次第に、毎日が楽しくなってきた赤堀くん。気がつくと、いつの間にか、コミュニケーションの「壁」は、きれいに消え去っていました。「壁」をつくっていたのは、自分自身であることに気づいたのです。

「今は、チームメイトに限らず、言葉を飾らずに本音を出すことができるようになりました。名産大って、言葉のバリアフリーが本当にある大学だと思います。」

(つづく)