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◇愛情教育、この指とまれ◇その657◇令和の時代を楽しもう。名産大2年生物語  vol.27竹澤 伸一

「実は、私は公務員志望なんですよ。」糸数礼央くんが切り出しました。「視野にあるのが海上保安庁、そして、どうせなら日本の首都にある都庁。そして、もちろん中学校の社会科の先生か、高校の公民科の先生にも挑戦してみたいと思っています。」

糸数くん、その意気や良しです。でも、この志望を達成するためには、ウェイトリフティング部でのハードワークに並ぶような、息の長い努力が必要です。

と、ここで、糸数くんが最初に挙げた、海上保安庁について記してみましょう。海上保安庁に勤めるためには、海上保安大学校もしくは海上保安学校を卒業する必要があります。海上保安大学校は、高校卒業後の入学が想定されているため、大卒予定の糸数くんは、卒業後に海上保安学校に入り直す必要が出てきます。そこで、一定年限、技術や操船、公安の精神等を学んだ後に、海上保安官としての職務が待っています。いずれにしても、学び直しが必須となります。

次に、都庁も含めた都道府県職員をめざすとなると、大卒で一般行政職をめざす事例が多いと思います。地方公務員となるためには、要項に定められた、いわゆる公務員試験を受けることになります。この試験は、学部等の制約はないため、対策を練って挑戦することで、可能性が出てきます。

最後に、社会科や公民科の教員について。公立学校の教員なら、年に1度、都道府県や政令市で実施される教員採用試験を受けます。今年も名産大から挑戦している先輩たちがいます。彼らも息の長い学修を積み重ねて受験に至っています。

糸数くんは大学2年生。今までの学修の積み重ねの上に、公務員の職種を選択して再スタートを切る絶好のタイミングと言えます。学内のシステムも上手に活用しながら、準備を積み重ねていってほしいです。

(つづく)