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◇愛情教育、この指とまれ◇その676◇令和の時代を楽しもう。名産大2年生物語  vol.46竹澤 伸一

「名産大に入学したのが昨年の4月。1年生の春学期は、緊張感もあって無我夢中で勉強しました。おかげさまで、十分な単位が取得できました。でも、そこに油断が生じてしまったのです。」阿蘓品祐輝くんは、やや恥ずかしそうに語り出しました。

「せっかく名産大に進学させてもらったのに、1年生の秋学期は一時期、授業をサボりがちになりました。当然、評価は厳しいものになりました。せっかく期待して、遠く愛知県まで送り出してくれた自分の親に対して、申し訳ないことをしたなあと後悔しています。」やや伏し目がちに、阿蘓品くんは語りました。

私は、思わず声をかけていました。「でもさ、今の阿蘓品くんを見てると、とてもサボっているようには見えないけどなあ。」しばしの沈黙、そして顔を上げた阿蘓品くん、こう言いました。

「はい、ですから2年生の今は、寸暇を惜しんで勉強しています。私の学修には2つの柱があります。情報と心理です。情報に関しては、『情報システム設計』『マルチメディア』『プログラム言語』等の科目を履修しています。心理に関しては、『スポーツ心理学』『思春期・青年期の発達と臨床』『心の健康・心の病』『心理学基礎実験法』等の科目を履修しています。情報も心理も、予習・復習を欠かすことができないので、必然的に勉強せざるを得ません。でも私は、この環境を楽しんでいます。」

読者の皆さま、図らずも阿蘓品くんの言葉の中に、名産大に特有な学びの形態が浮かび上がっているのです。「現代ビジネス学部」という大きな枠組みの中で、阿蘓品くんは情報系と心理系の授業を、同時並行して履修できているのです。そしておそらくですが、本人の中で、情報と心理の「見えない融合」が起こっているはずなのです。異なる系統の学問の同時学修を、ぜひ楽しんでほしいと思います。

(つづく)