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◇愛情教育、この指とまれ◇その706◇令和の時代を楽しもう。名産大2年生物語  vol.76竹澤 伸一

前回の最後に、「2つのコミュニケーション能力」について書きました。「比較的楽な場面で発揮できるコミュニケーション能力」と、「プレッシャーのかかる部分でも発揮しなければならないコミュニケーション能力」の2つです。それぞれを「楽コミュ」と「プレコミュ」と命名して、お話を進めます。

「楽コミュ」を大学生に当てはめて場面を考えると、「友だち同士の語らい」「部活動やサークル活動での何気ない会話」「ゼミでの歓談」などが挙げられます。まあ楽しい場面なので、コミュニケーションにはさほど苦労はしないでしょう。もっとも、最近の(大)学生は、目の前にいる友だち同士で会話する時も、ラインなどのSNSを介するなんていうことも起こっていて、案外、近しい人とのコミュニケーションにも苦労しているという話は耳にはしますが・・。

問題は「プレコミュ」でしょうね。場面的には、「授業中でのグループワーク、グループディスカッション、発言・発表、ディベート、プレゼン等」「教務課や学生課等の職員とのやりとり」「インターンシップ先での担当者やお客様、インターンシップ生同士のやりとり」、そして究極は、「卒業研究のプレゼン、質疑応答」「就活の採用面接」となると思います。

そこで、「楽コミュ」と「プレコミュ」の違いですが、「ルールやマナー等の様式の有り無し」と「内容の質の評価」にあると思います。よく「親しき中にも礼儀あり」とは申せ、「楽コミュ」は基本的に無礼講だと思います。でも、「プレコミュ」にはルールもマナーも存在し、なおかつ成否の評価が付き物です。評価があるからプレッシャーがかかり、それを克服するところに精進の道があるのだと思います。

少々、理屈っぽくなりました。こうしている間にも、Tさんからメールが届いています。

(つづく)