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◇愛情教育、この指とまれ◇その713◇続、名産大のキャリア支援の今をお伝えします。 vol.3竹澤 伸一
さて、ここからは、名産大の3年生が、自分独自に開拓してきた夏季インターンシップの顛末(てんまつ)を記していきます。ある3年生の女子学生の「物語」です。
Aさんとしましょう。春学期、授業の後で相談を受けました。「ある業界へインターンシップに行きたいのですが、やり方がわからなくて。」その業界とは、名産大の長期・短期のインターンシップがカバーしていない業界でした。考えてみれば、いわゆる「業界」は無限と言って良いほど存在します。そこで、Aさんと一緒に「業界」研究から始めてみることにしました。
お子さんを中心に、訪れるファミリー層をターゲットにした「業界」でした。しかも、単なるアミューズメントではなく、疑似自然体験も楽しめます。このように、「業界」についてボカシて書いているのは、Aさんの就活が最終的に成功するまで、経緯(いきさつ)を非公開にしておきたいからです。お許しください。
さて、よくよく調べてみると、その「業界」で、いくつかの事業所が、夏季に「研修会」という名前のインターンシップを実施していることがわかりました。しめしめ、ターゲットがはっきりしたらこっちのものです。「研修会=インターンシップ」に受け入れてもらうためには、やはり履歴書が必要です。名産大の形式で良いというので、さっそく作成開始です。
ところで、この履歴書、軽いものではありません。アルバイト応募の履歴書とはわけが違います。企業インターンシップのES(エントリーシート)もそうですが、インターンシップ応募でも、落とされることは普通にあります。ましてやAさん、その「研修会」で、相手の事業所が認めてくださり、Aさんもそこが気に入れば、つまりマッチングが成立すれば、やがて本格的に就活をかけるのです。インターンシップ成立に向けて、Aさんとの二人三脚が始まりました。
(つづく)