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◇愛情教育、この指とまれ◇その733◇ 令和の時代に挑戦しよう。 名産大3年生物語 vol.13竹澤 伸一

平田醇(ヒラタ ジュン)くん。3年前に名産大に入職した私が、新入生として出会った学生のうち、最初に強烈な印象を持った学生の1人です。平田くんのエピソードを記していったら、紙幅がいくらあっても足りません。先ごろ亡くなった偉大な競走馬であり、種牡馬としても世界を席巻した「ディープインパクト」よりも強烈な印象を、私は平田くんに抱いています。

その平田くんも、今や3年生。名産大の学生組織の中核である「学友会」の、それこそ中核メンバーとして活躍しています。平田くんは言います。「学友会の活動を通して責任感が身に着いてきました。けれども同時に、自分に足りないものも見えてきました。」と。この真摯な姿勢こそ、平田くんそのものと言えると思います。

インタビュー中、しきりに平田くんは、あることをつぶやきました。「歴代の学友会の先輩たちが築き上げてきた活動を、決して絶やしてはいけないと思っています。そのために、自分たちに何ができるか、常に模索しています。」

名産大は、ミレニアムの2000年に誕生しました。例えば「学友会」が中心になって企画・運営してきた、名産大・名経短大合同大学祭は、今年、20回目の節目を迎えました。「10年ひと昔」と言われる昨今、20年はもはや伝統です。

3年生の平田くんなので、まもなく就活戦線に突入です。「学友会」の、文字通り骨の折れる裏方の仕事を、後輩に確実に「伝承」していかなければなりません。でも、この「伝承」、平たく言えば「引継ぎ」という作業は、決して簡単なものではありません。おそらく平田くんも、先輩たちの偉大な背中を見ながら、1つ1つ仕事を覚えてきたのだと思います。

平田くんの身体は1つしかありません。でも平田くんの「真摯な魂」は、四方八方に広がって残っていきます。

(つづく)