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◇愛情教育、この指とまれ◇その742◇ 令和の時代に挑戦しよう。 名産大3年生物語 vol.22竹澤 伸一
「名産大の中で身に着けた知識やスキルを、私生活の中でも活かしていきたいと思います。」篠原竜也くんは、ONでもOFFでも常に前向きです。
「竹澤先生の複数の授業で、ディベート術を身に着けました。ディベートは本来、根拠のある事実を積み重ねて、敵対するグループや個人を、完膚(かんぷ)なきまでにやっつけることを目的にしています。でも私は、ディベートの中でも、相手の話をよく聴く術(すべ)を学びました。よく聴かないと反駁(はんばく)ができないからですが、そもそも相手の主張を、しっかり最後まで聴き切ることの大切さを学んだ気がしています。私生活では、反駁し合うのではなく、折り合いをつけることが大事だと思っています。ディベート術は、相手の気持ちを読んで、気持ちを汲んでいくことにも役に立つのですね。」
篠原くん、実にすばらしいです。さすが、名産大準硬式野球部の主将だった人です。ディベート術を、チーム内の融和(ゆうわ)に活用できれば、かなり効果的だと思います。
実は近年、様々な学問領域の中で、「レリバンス」という言葉が注目されるようになってきています。邦訳すると「関係性」となります。篠原くんの例でいくと、「ディベート術と私生活のレリバンス」となります。私もこの「レリバンス」の研究をしていて、9月末の「経済教育学会」のシンポジウムにて発表してきました。(10月2日付記事に既報)名産大のビジネス教育は、職業教育と密接に「レリバンス」しています。
名産大で学ぶと、篠原くんのように、知らず知らずのうちに「授業(学問・研究)と日常生活とのレリバンス」が身に着くようになっています。篠原くんが、「レリバンスの申し子」になっていく様子が、頼もしく、誇らしく思います。
(つづく)