NSU News

◇愛情教育、この指とまれ◇その753◇ 令和の時代に挑戦しよう。 名産大3年生物語 vol.33竹澤 伸一

読者の皆さま、谷優紀(タニ ユキ)さんを覚えていらっしゃいますか?もしも記憶に残っているとするなら、名産大ホームページ掲載記事の、ヘビーリーダー(笑)の称号を差し上げます。

そうです、2018年3月30日、4月1日の記事で特集した、「名産大ウェイト娘」のお一人です。すでに「番外編」でお二人が、「2年生物語」でお一人が登場しています。いよいよ谷さんの登場となります。

谷さんは言います。「どんな人とでも話すことができるようになりました。」と。初対面の人や、あまり仲が良くない人と話す時には緊張していたそうですが、その緊張がすっかり影を潜めたそうです。

では、谷さんの変容は、どこから来たのでしょうか?ここからは私見ですが、ずばり「場数」ではないかと思います。名産大ウェイトリフティング部の練習は、傍で見ていても半端ない(古っ!)ものがあります。部員同士は仲間だから、話す時に緊張などしないだろうとお思いでしょうか?違います。それこそ、自分の体重よりはるかに重いものを挙げているわけだから、練習中こそお互いに緊張しまくっています。そういう中で、ひりひりとした会話をすることこそ、何よりの「場数」となるのだと思います。

そして、遠征・合宿・試合と、次から次へと「場数」があるのです。名産大ウェイトリフティング部が向かうところには、同じく「場数」を踏んで来た歴戦の猛者がひしめいています。ウェイトリフティングは、対人競技ではなく、対物(合ってますかね?)競技ですが、会場に張り巡らされている「オーラ」のようなものにやられてしまったら、持ち挙げられるものも挙がらなくなると思います。

谷さんにとっては、少々先の話になりますが、やがて就活の時期を迎えると思います。その時期には、間違いなく「どんな人」とでも話さなければなりません。でも、谷さん、もはやどうってことはありません。この
「肚(はら)」や「肝(きも)」の据わり方が良いのです。

ご存知の方も多いとは思いますが、ウェイトリフターは競技の時に、腰に幅広のベルトを装着します。テクニカルな意味合いとは別に、そのベルト、私は「肚や肝」をつくっているようにも思えます。

(つづく)