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◇愛情教育、この指とまれ◇その766◇ 令和の時代に挑戦しよう。 名産大3年生物語 vol.46竹澤 伸一
「一般の授業、介護等体験も含めた教職の授業、サッカー部の活動、そしてアルバイト、この4つで、私の1週間は、隙間なく埋められています。」こう語る中山純希くんの表情は、誇らし気でした。
中山くんは、スマホで管理しているスケジュール表を、私に見せてくれました。活動別に色分けされたスケジュール表は、とても見やすく、すっきりと管理されていました。美しくさえ見えました。
「自分で言うのも何だけど、私の1週間も、スケジュール満載だけど、中山くんのは、まったく隙間がないよね?」この質問を投げた瞬間、私は、中山くんがどのような表情を見せるか見逃すまいと思いました。「そうなんですよ、辛いっす。」という表情か、「当然ですよ、これくらいは。」という表情か、果たして、中山くんの本音は??
そうです、読者の皆さま。中山くんは平然としていました。ギチギチのスケジュールだって「どんとこい」なのです。
さて、授業やアルバイトについては、容易に想像がつく私でも、サッカーに関しては、ネイマールとメッシの区別がつく程度です。「にわか」あるいは「ミーハー」に戻って、質問責めのコーナーになりました。
竹「ところで中山くん、ゲームの中で務めているポジションは?」
中「センターバックかサイドバックです。どちらで出場しても、与えられた役割に徹します。」
竹「この度は、1部昇格おめでとう!サッカー部員全員が、それこそワンチームになれた成果だね。」
中「本当にそう思います。選手でも、控えでも、全員が自分の役割を果たした結果だと思います。」
竹「今後の自分の目標は?」
中「自分の特徴を磨きあげることだと思います。あとはチームの戦術の理解だと思います。」
まるで、記者会見のようになってしまいました(笑)。目の前に、「自分磨き」をしている人がいるだけで、ストレートに元気がもらえます。「スペイン語も英語も、なんとかマスターしたいんですよ。でも、スケジュールが真っ黒で。先生、どうしたらいいですかね?」そう問いかける中山くんの中に、私は、飽くなき向上心を見つけました。
(つづく)