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◇愛情教育、この指とまれ◇その771◇ 令和の時代に挑戦しよう。 名産大3年生物語 vol.51竹澤 伸一

「竹澤ゼミでの『振り返り活動』には、いつも助けられています。毎週、ゼミの時間に、日々の大学生活の振り返りができるので、軌道修正に役立っています。」後藤勇輝也くんは、少々含み笑いをしながら語ってくれました。

「振り返り活動」とは、超大手企業T社が実施しているので知られる「カイゼン」と似ている活動です。ゼミのスタートの短時間で、前の週の1週間を各自振り返って、「カイゼン」点を探すのです。授業のこと、部活動・サークル活動のこと、就活対策のこと、卒研に向けた準備のこと・・。ゼミ生個々が、明け透けに発言し、お互いに共有します。そして「カイゼン」点を助言し合うのです。当初、30分近くかかっていたのが、個々が成長し、お互いの理解が進むに連れ、10分程度で済むようになってきました。

「自分に一番役立っているのが、就活の事前準備ですね。インターンシップに、ゼミ生が競い合うように行っているので、情報交換をするのが楽しみで、刺激にもなります。」

読者の皆さま、やはり大学生の就活は、予想よりはるかに速いスピードで、様相が変化してきています。確定している情報ではないので、あえてぼんやりと書きますが、すべてが前倒しになっていくでしょうね。3年生の夏だけではなく、秋以降にも断続的に続いている、業界単位、企業単位、あるいはセミナーなどのイベントの形をしたインターンシップ等は、近い将来の採用活動につながっていく内容であると、体験した学生の報告から伺い知れます。

でも学生の立場から言うと、長期間にわたってチャンスが広がるのは良いことではないかと思います。後藤くんを見ていると、上手に取捨選択をしている様子が伝わってきます。やみくもにインターンシップ等に出かけているわけではなく、むしろ自分から事業所や業界をふるいにかけようとする主体性が育ってきているように感じます。そうです、主体性なのです。業界や企業等の思惑に振り回されない「主体性」を、この流動的な就活市場で身に着けるチャンスなのです。

「就活も含めた、自分の大きな目標は、まだ曖昧な部分があります。でも、ゼミのおかげで、スモールステップの踏み方がわかってきました。」最後に屈託なく話した後藤くん、輝いて見えました。

(つづく)