NSU News

◇愛情教育、この指とまれ◇その782◇ 令和の時代に挑戦しよう。 名産大3年生物語 vol.62竹澤 伸一

「3年生のこの時期なので、さすがに毎日のように業界研究をしています。就活ナビに毎日目を通して、これかな、という企業にマークしています。当初は、竹澤先生のサジェスチョンで動いていましたが、今は、良い回転をしているので、どんどん自分から動いています。」平林大毅くんは、自信をにじませた目を向けて語ってくれました。

「業界研究は、BtoBの企業に絞って取り組んでいます。最初は、ゼミ生全員が、BtoBやBtoCの区別もつかなかったのですから、大げさではなく、隔世の感がありますね。」

さて、読者の皆さま、平林くん言うところのBtoBの企業とBtoCの企業とは何でしょうか。ちなみに、Bは「ビジネス」、Cは「コンシューマー」を意味します。つまり前者は「企業対企業」、後者は「企業対消費者(お客様)」という意味になります。

問題は、大学生も含めて一般の人には、ほぼBtoCの企業しか目に止まってないところにあります。やはりCM(コマーシャル)や広告の影響が大きいのだろうと思います。消費者の購買意欲を刺激するのが、CMや広告の役割なので、「商品やサービス」を直接提供してくれるBtoCの企業が、圧倒的に目に飛び込んでくるのです。

次の例がわかりやすいかも知れません。世界に冠たる自動車メーカーであるT社。ふだん我々が目にするのは、T社が販売する車に尽きます。T社関連のディーラーも目を引きます。でも、T社が実際に車を提供するためには、数限りないBtoBの企業が、背後に存在するのです。部品、エンジン開発、デザイン企画、塗装、人材育成・・等々。そういう、一見地味に見える企業の中に、堅実な優良企業がたくさん存在するのです。

平林くんも気づいているように、BtoBの企業の中には、世界で唯一無二の技術力や開発力を持った企業が少なくありません。そういう堅実な企業が、バブルに浮かれず、リーマンショックも跳ね返して生き残ってきたのです。すでに平林くんは、複数の企業にインターンシップに行っています。どの企業にフォーカスしていくか、楽しみです。

(つづく)