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◇愛情教育、この指とまれ◇その803◇続々、名産大のキャリア支援の今をお伝えします。 vol.3竹澤 伸一

就活生にとって、「自分は認められた」「自分には行くべきところがある」という安堵感は、とてつもなく大きいと思います。何しろ、もはやアルバイトではなく、正社員であり、「人生における初職」でもあるからです。

でも、読者の皆さま、『4年生就活成功物語』の主人公たちは、「ホッとしました。」で終わってはいないのです。今年度登場した4年生の「今の心境」を、改めて通覧して気づかされたのですが、全員が、次への「準備」に入っているのです。入社(入所、入庫・・)までの数か月間、もちろん卒業研究の追い込み等に明け暮れながらも、今のうちにできることを模索しているのです。

「番外編」は、「1分程度で読める記事」をめざしていることもあり、インタビューで聴き取ったことの、ほんの一部しか書いていません。核心となる一部のみをご紹介して、あとは捨象(しゃしょう)しているのです。でも、多くのインタビュー記事がそうであるように、記事にしなかった部分に、面白いこと、興味深いことがたくさん潜んでいるのです。

もちろん、その興味深いところこそ、超がつくほどの個人情報でもあるので、「番外編」ではなく「本編」でもご紹介はできません。書き手としては悩ましいところであり、読者の皆さまには歯がゆいところだろうと思いますが、どうかご理解くださいませ。

現在、1月も半ばを過ぎ、あと2か月後には、卒業式(学位授与式)がおこなわれます。名産大では、卒業研究は論文本体の提出だけではなく、コースごとの発表会もあるので、4年生は最後の仕上げにかかっています。

そんな慌ただしいなか、『就活成功物語』に登場した、ある4年生にばったり出くわしました。

「どう、卒研発表の準備、進んでる?」こう声をかけた私に対して、その4年生は、自信に満ちた顔で返してくれました。

「先生、就活を通して、準備することの大切さを、この身にしっかりと刻みつけることができました。卒研発表の準備ですか?最後の詰めまで、大丈夫です。」

(つづく)