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◇愛情教育、この指とまれ◇その811◇アクティブラーニングで開花しました。 名産大4年生物語 vol.1竹澤 伸一

さて、いよいよ今年度の最後に、『名産大4年生物語』をお届けいたします。すでに「番外編」にて、『名産大4年生就活成功物語』も展開中ですので、併せてお楽しみいただけたらと思います。

ところで、今回のシリーズですが、まことに申し訳ございませんが、ほぼほぼ手前味噌で進行したいと思います。手前味噌の意味ですが、登場する学生を、いつもよりさらに絞り込みたいのです。なにしろ4年生なので、卒業研究も就活も思い切り絡んできます。そこで内容が相当ディープなものになってきます。
書き手である私に、そのディープな部分まで委ねてくれる4年生は、どうしても限られてきます。

また、昨年後半から増え出した、読者の皆さま、特に、本連載に50回以上メール等をくださった、およそ100名の読者の皆さまの疑問に、お答えする必要性が生じたことも「絞り込み」の理由です。異口同音に語られる、その疑問とはこうです。「アクティブラーニングで育成することで、学生は、どのように自分を開花させるのですか?」

多くの読者の皆さまも、よくご存知の通り、「アクティブラーニングの導入・活用・展開・評価」は、文部科学省が全面的に推奨する通り、すべての教育機関でマスト(必須)のことです。ただ、これも多くの方々がご存知の通り、「これがアクティブラーニング」という方程式のようなものは、100%確立してはいません。だから、幼・保・小・中・高・大すべての教育機関で、たゆまぬ模索が続いているのです。

当然、かつては中学校教員、現在は大学教員である私も、日々模索中です。その模索の中で、私と出会った「竹澤ゼミの学生」「教職課程の学生」等は、少なくとも「アクティブラーニングの渦中」にはいました。なぜなら、専門的に言えば「認知プロセスの外化」、平たく言えば「知って、考えて、判断したことを、外に向かって、発言したり、書いたりして表現し、互いに共有しながら意見を言い合うこと」を、繰り返し試みてきたからです。

次回から登場する『4年生物語』の主人公たちは、紛れもなく「模索のアクティブラーニング」をともにしてきた私の「同志」とも言える学生たちです。当然、名産大には、今回登場する学生以外にも、多くの「アクティブラーナー」が存在するはずです。その彼らに「ごめん」と言いつつ、連載を開始します。

(つづく)