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◇愛情教育、この指とまれ◇その806◇続々、名産大のキャリア支援の今をお伝えします。 vol.6竹澤 伸一

『名産大4年生就活成功物語』のインタビューで、私が4年生に3番目に聴いたのが、「入社した後で、一番やってみたいことは何ですか?」です。5つある質問の中で、メインと位置づけている質問です。なぜなら、4年生にとっては、入社がゴールではなく、スタート地点であり、人生の一里塚だからです。

大事なのは、入社後も、自分の抱いた大志を持ち続けてほしいのです。世間で言われる「7・5・3現象」、即ち、中卒で就職すると7割が、高卒だと5割が、大卒でも3割が、入社後3年以内で辞めてしまうという現象を、避けてほしいのです。大志、あるいは初心を忘れなければ、初職は長く続くと思っているのです。

「自分の手で地図に載るものをつくりたい」「店長になった後で、本社や支社で人事の仕事がしてみたい」「契約による売り上げを達成し、新人賞を獲得したい」「お店の司令塔としての店長像を確立したい」「組合員さんのために営農相談等に従事したい」「DTM(デジタル技術を用いた作曲)のスキルを磨きたい」「オートオークションの現場に立ちたい」「法人・個人営業で80%の堅実な仕事がしたい」「F1モーターの開発部門に行きたい」「女性の視点・目線からの営業提案をしたい」「トレーナーとしてのキャリアを積み上げ、ある部門に関わりたい」「自社を業界シェア率NO.1の会社にしたい」

いかがですか、読者の皆さま、「(一番)やってみたいこと」に、すでに具体性が見えます。具体性が見えるということは、入社後の自分の立場を十分理解しているということです。入社する会社に、すでにインターンシップに行っているとか、関連業界を十分にリサーチしているとか、すでに事前研修に行っているとか・・の体験を積んでいるので、「やってみたいこと」が、自分の中で可視化されているのです。

もちろん、「やってみたいこと」にたどり着くには、短期・長期の研修と、先輩社員のご指導による「見習い修行」が必要でしょう。でもね、名産大生は、その点は大丈夫なのです。だって、1年生に入学以来、授業や講座やインターンシップ等で、繰り返し繰り返し鍛えこまれているのですから。

少なからず存在する名産大の在学生の読者に伝えます。『就活成功物語』に登場する4年生をはじめとして、まもなく卒業する4年生の、意識と体験の積み上げを、ぜひ見習ってください。

(つづく)