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◇愛情教育、この指とまれ◇その825◇アクティブラーニングで開花しました。 名産大4年生物語 vol.15竹澤 伸一

「私は30歳という年齢に、自分なりのこだわりがあるんですよ。20代前半で社会人になるわけですけど、30歳になる前に、社会人・職業人として、納得のいく成長を遂げておきたいですね。」

蒲牟田雄太郎くんは、自分に言い聞かせるように語ってくれました。

蒲牟田くんがお世話になる会社は、労働安全衛生保護具の老舗の総合商社です。労働安全衛生保護具というと、あまり耳慣れない言葉です。例えば、レーザーゴーグル、OAメガネ、安全メガネ、防災・防熱・溶接面、防毒・防塵・花粉マスク、安全靴・・等の、商品を供給する問屋さんだとイメージすれば良いのかなと思います。働き手が、様々な作業をする際、事故や災害に遭わないように、働き手を保護するグッズを扱っている商社です。蒲牟田くんは、「その会社」で、営業部員として活躍することになります。

「その会社」のモットーは、取引先の「便利屋」として創意工夫すること。ある事業所が、「これが足りない」となった時に、すぐ駆けつけて対応すること。ですから、近年は、労働安全衛生保護具のみならず、あらゆる作業用の用品や、文房具に至るまで扱っているそうです。「困った時の〇〇〇」と、業界では評判の会社になっています。

私は、蒲牟田くんは、実に良いところに就職を果たしたと思っています。なぜなら蒲牟田くんは、相手の表情・声の調子・仕草まで見て取って、聴き取って行動できる人だからです。取引先の「不便さ」を、持ち前の「察知力」を使って感知して、取引先に「便利さ」を供給し、満足度を上げることができる人だと思うからです。思うに蒲牟田くんは、毎週、ゼミ生とのアクティブラーニングで、天性の「察知力」を、さらに磨き上げたのでしょう。

現代は、何でもインターネットを通して買ったり、サービスを受けられる時代です。でも「その会社」は、あえて「顔と顔」を合わせて取引先と向き合い、「膝と膝」を交えて関係を作り上げることをしているそうです。「元気カンパニー」を標榜している「その会社」だからこそ、蒲牟田くんを迎えれば、「察知力」という武器を得て、きっとさらに輝けると思っています。

(つづく)