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◇愛情教育、この指とまれ◇その824◇アクティブラーニングで開花しました。 名産大4年生物語 vol.14竹澤 伸一

「先生、俺、今、筋肉にハマっています。」蒲牟田雄太郎くんは、研究室に入るなり、そう言い放ちました。

竹「筋肉にハマってるって?」

蒲「ええ、そうです。一線を退いてから、身体がナマってくるのを感じたので、自宅トレとジムトレを併用することにしました。なんだかんだ言って、うちのゼミ生、みんな筋トレをしているじゃないですか。俺も負けていられないですからね。」

竹「ふーん、で、何か成果があった?」

蒲「成果ですか?ありましたね。」

ここで、蒲牟田くんは、いったん言葉を切りました。

「個人的には、今まで挙げられなかった重量を挙げることができたとか、トレーニングが終わった後で、何とも言えない爽快感を味わうことができたとか。でも、先生、それは些末なことなんです。」

蒲牟田くんの話は、どうやら佳境に入ってきそうです。

「共同研究でトレーニングの研究をしている仲間と、意識と知識と情報を共有することができるようになったことが大きいですね。統合型スポーツ施設を研究している奴、イチロー選手のバットを研究している奴、消防筋肉なんて変なテーマを追いかけている奴、業界は変わるかもしれないけど、相変わらずおもてなしのトレーニングを追究している奴。チームのメンバーは全員、トレーニングに、つまり筋肉にハマっているんですよ。だから自分もトレーニングをすることで、仲間と共通の土俵に立つことができるんだと思います。」

そう言うと、蒲牟田くんは満面の笑みを浮かべました。

「竹澤先生が大切にして、我々のチームが身に着けつつあるアクティブラーニングは、意識と知識と情報を共有することが大事だと思います。我々は、ゼミというONの状況でも3つを共有していますが、プライベートというOFFの状態でも共有できていると思います。」

別れ際に蒲牟田くん、こう言いました。「先生、やはり筋肉は裏切らないんですよ。」

(つづく)