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◇愛情教育、この指とまれ◇その820◇アクティブラーニングで開花しました。 名産大4年生物語 vol.10竹澤 伸一

いわゆる「就活ナビ」にアクセスすれば、自分の興味・関心のある業界・業種のインターンシップの案内が、ドーンと出てきます。井下田尚之くんは、「スポーツビジネス」の視点から絞り込みをおこない、3年生の、かなり早い時期から動き出していました。そこで、日本人なら多くの人が知っているR社にインターンシップに出かけたのです。

私は、本連載に以前に書きました。インターンシップには、「ハマる」ものと、「ハマらない」ものとがあると。「ハマれば」継続して良いし、「ハマらなければ」撤退すれば良いと。要は、登録して、ES(エントリーシート)を送って、その結果呼ばれたら参加して、自分とマッチングするかどうか見極めれば良いのです。ESに迷ったら、キャリア支援課でも、教員(例えば私)のもとを訪ねれば良いのです。

井下田くん、R社に「ハマり」ました。継続して複数回、インターンシップに参加させていただいて、意思が強固になっていきました。と同時に、たぶんですが、相手の方々も、井下田くんを理解してくださったのだと思います。

井下田くんは述懐します。「3年生の間に、『トレーニングの経済的付加価値』という共同研究が進み、自分が担当の、『統合型スポーツ施設の展開』も、先生やゼミ生が叩いてくれました。なので、就活の本番には、アブストラクトつまり要旨ですが、ほぼ完成稿を持って臨めました。これは自信になりましたね。従来のハードトレーニングと、自分自身が考え出したソフトトレーニングとの違いも説明できたので、インターンシップから選考に移った時、大きな武器になったと思います。」

読者の皆さま、いかがでしょうか。卒研と就活を融合させたために、井下田くんは、ゼミの内外でアクティブに活動してきました。何よりも、ゼミの中で毎回ディスカッションを繰り返していったので、インターンシップや就活本番でのグループディスカッションの場面などで、素直に力を発揮できたのだと思います。

「私は、できれば多くの方々の人生に関わっていきたいと思っています。R社は『結果にコミットすること』を大事にしているので、まずはトレーナーとして、様々な方々の人生を、より良い方向に変えられたら、大きな喜びとして返ってくると思うんです。」

井下田くん、早や入社後を見据えています。

(つづく)