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◇愛情教育、この指とまれ◇その823◇アクティブラーニングで開花しました。 名産大4年生物語 vol.13竹澤 伸一
蒲牟田雄太郎くんの「察知力」は、色々なところに如何なく発揮されていきます。ある日のゼミでのこと。「トレーニングの経済的付加価値」について、共同研究者同士で大激論になりました。
A「雄太郎のトレーニングに対する見方は、自分の体験を踏まえていないんじゃないのか。例えば俺が、おもてなしを生み出すトレーニングについて研究するのは、観光業界に対して就活をかける予定だからだけど、雄太郎は、自分の行き先が見えているのかい?」
蒲「そりゃ、お前たちは4月から、ゼミの中で議論を積み重ねているからいいよ。トレーニング理論を自分なりに消化できる時間があったろうさ。でも俺は、インターンシップで3か月以上も名産大を離れていたんだぜ。遅れて参加した俺の身にもなってくれよ。」
B「確かにその通りかも知れないけど、逆に考えれば、お前は俺たちが体験できていない現場体験を背負っているんだぜ。」
蒲「現場体験って、あ、そうか、インターンシップをトレーニング理論と融合させればいいのか。90日以上の日々は、俺自身に付加価値をつけてくれたのかも知れないな。」
また、ある日のゼミでのできごと。共同研究者のCが、最終面接で連敗しました。
C「まあ、最終まで行けただけでもラッキーだったかな。最後の詰めで、自分の強みを役員たちに伝え切れなかったかも知れないな。」
蒲「俺も、同じだったかも知れない。でもさ、役員面接まで行ったからどうこうではなくて、そもそも自分がそことマッチングしていたかどうか、一緒に振り返ってみようよ。」
蒲牟田くんは、常に相手の表情、声の調子、そして微妙な仕草をよく見て、本人でさえ気づかないような本音を「察知」しているような気がします。そして、相手が傷つかないように言葉を選びながら、ハートをつかんでいくような気がしています。
別の日のこと。蒲牟田くん、研究室に入ってくるなり、こんなことを言い出しました。「先生、今、ハマっているものがありますか?俺、筋肉にハマっています。」
(つづく)