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◇愛情教育、この指とまれ◇その827◇アクティブラーニングで開花しました。 名産大4年生物語 vol.17竹澤 伸一
「就活は自分1人でやるものと思っ
ていました。でも、個人戦ではなく団体戦でやると、こんなにも威力を発揮するとは思ってもみなかったです。」
國枝裕(クニエダ ユタカ)君は、一語一語?みしめるように語ってくれました。
「まあ、無事に3年生にもなれたし(笑)、しばらくはのんびりできるものと思いながら、春学期最初のゼミに参加しました。そうしたら頭から就活の話で、本当に面食らいました。」
國枝くん、含み笑いをしながら語りつづけます。
「そして同時に、ゼミの1回目から卒研のテーマ決めとなりました。竹澤先生は100%マジなんだと思いましたね。もちろん、その日が初対面のメンバーもいたのですが、ゼミが終わるころには、共同研究のテーマが、大方決まっていましたからね。」
國枝くんが語るように、ゼミ初日で、「通称、トレーニング班」と「通称、いじめ研究班」が決まりました。國枝くんは「トレーニング班」の5人のうちの1人。課題への関心度は高かったです。
「もともと、尻を叩いてもらいたくて、このゼミを選んだので、初日に覚悟が決まりました。しかし、翌週までに、自分の研究や就活に使う基幹本を調達して来いと言われた時には、本当にビビりました。いくらア〇ゾンや□天等があると言ったって、本を探すというのは簡単ではないですからね。」
私は、早くも私が仕掛けた「カーニバル」の中で動き(踊り)始めた、國枝くんたちを見て、ほくそ笑んでいた自分自身を思い出していました。「打てば響く」と確信していた國枝くんたちだったので、なんとかしてくるだろうと思っていたのです。果たして・・。
「翌週、自分も含めゼミ生9人は、バツが悪そうに先生の前に座っていました。結局、誰ひとりとして本を持参できませんでしたよね。もちろんサボっていたわけではなく、全員が△善や三☆堂などの大型書店に行って、書棚と格闘したわけです。でも、対象と思われる数百冊の本を目に前にして、どうしても絞りきれずに撤退したのでした。そうしたら竹澤先生、大きな袋から本を1冊ずつ取り出して、私たちの前に並べ始めましたよね。あれには度肝を抜かれました。」
(つづく)