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◇愛情教育、この指とまれ◇その834◇アクティブラーニングで開花しました。 名産大4年生物語 vol.24竹澤 伸一

原田周弥くんにも話した、私の痛恨の失敗談の続きです。100%私のミスでの出願遅れは、寛大な措置が重なって、何とか収束しました。その時、私は文字通り海よりも深く反省しました。そこで自分に誓ったこと。1年365日、例外なく毎朝5時に起床することです。仮に、し忘れていることがあっても、5時に起きてさえいれば、世間の始業時間である8時や9時に間に合わせることができます。以来およそ30年、私は5時起床を1日たりとも破ったことがありません。従って、例えば自覚の足りない教員のように、授業に遅れるなどということは、1度もしたことはありません。

ついでに記せば、おかげさまで本連載に寄せられる1日あたり数十通のメールの半数くらいには、起床後の自身の朝活にて返信させていただいております。こういうところにも、読者の皆さまの支えがあります。

閑話休題。原田くんに戻ります。原田くんとも、竹澤ゼミ名物の「朝活」を共にしたことがあります。通常、私は朝7時には研究室におり、本連載の原稿の仕上げをしています。連載宛に送られてくるメールを、ギリギリまでチェックして、連載に反映させています。それがひと段落して、1限の授業が始まる前の時間が「朝活タイム」なのです。卒研の進捗状況の確認などもしますが、就活期のES(エントリーシート)や履歴書のチェック、また面接練習なども「朝活」でおこないます。原田くんの就活が佳境に入っていた時、履歴書持参当日の最終チェックや、面接当日の最終チェックも「朝活」で実施したこともあります。必然的に、原田くんも早起きをすることになるので、生活習慣の確立には役立っていたのではないかと思っています。

ある朝、原田くんが、約束の時間に5分ほど遅れてきたことがありました。研究室に駆け込んできた原田くんに対して、私は「どうしたの?」と言ったきり、無言でじっと見つめました。

「すみません、遅れてしまって。電車の遅れが重なってしまって・・。」

「今は学生だから、許されるところがあるけど、職業人になって、例えば契約を結ぶ時間に遅刻したら、言い訳は通用しないんだよ。」しきりに恐縮する原田くん。私は、そういう時も、30年前のできごとを思い出しているのです。

(つづく)