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◇愛情教育、この指とまれ◇その842◇アクティブラーニングで開花しました。 名産大4年生物語 vol.32竹澤 伸一

「歴代の竹澤先生の教え子の中で、私くらい突っ込んだ面接練習をした学生はいないのではないですか?」小塚翔太(コヅカ ショウタ)くんは、確信を持った目で問いかけてきました。私は、その目に負けまいと、こう返しました。

「うん、確かに、私が面接練習をした3829人の学生の中では、上位30傑には入るかな?」

そうです、読者の皆さま、学生・社会人を問わず、私がES・履歴書作成に関わった方々は、このところ爆発的に増えて、すでに9000人を突破し、面接練習まで伴走をした方々は、この数字になります。ちなみに小塚くんは、手帳の記録によれば3761番目の学生となります。

「すごいですね、先生。どんな面接練習をしたのか、1人1人覚えていらっしゃいますか?」もちろん完璧に、とはいきませんが、後日、顔を合わせれば、練習時の光景は鮮やかによみがえります。就活の面接練習は、その方の人生がかかっているので、忘れることはありません。

さて、小塚くんに伴走した面接練習ですが、小塚くんは始めから、10段階の7か8あたりからスタートしました。学生の中には、たまにいるのですが、10段階の1、即ち動作や言葉遣いなどの「基本のき」から始めなければならない人もいます。その点、小塚くんは、人間としての基本はすべて備わっていました。

「ゼミの学生同士のやりとりの積み重ねで、私は、仲間に他己分析をしてもらっていました。だから自分がどういう人間なのか、一応だいたいわかっていました。その上で自分の志望を、スポーツ系か地域貢献系に絞っていくことができました。先生とのやりとりも大変勉強になりましたが、仲間同士のつつき合いは、お互い遠慮がないので、すごく自分の中には響きましたね。」

小塚くんの振り返りは、いちいち納得できるものです。私は、ずっとうなずいて聴いていました。すると小塚くん、突然、こう言い出しました。

「それにしても先生、10月の大学祭の中止は残念でしたね。我々4年生だけではなく、3年生も合わさって、半年以上かけて準備してきたのに、まさか台風が来るとは・・。」

(つづく)