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◇愛情教育、この指とまれ◇その890◇紙上討論、アクティブラーニングについて本音で語り合う。 vol.10竹澤 伸一

就活コンサルのYさんが放った「即時強化」という言葉に、私も含めて、その場の全員が反応しました。まず商社勤務のKさんが口を開きました。

K「授業でも研修会でも、皆一緒だと思うのですが、伝えたい側、つまり教師や講師が、本当にそのことを伝えたいと思うのなら、本当に伝わっているのかどうか、小まめに確認しながら進めるべきだと思います。私が勤めている会社の研修会では、講師を内部の者が務める場合でも、外部委託をする場合でも、本当に小まめに即時強化、即ち理解度のチェックをおこないます。内容の復唱、参加者同士の伝え合い、時には小テスト、理解したことのプレゼン・・。やりかたもタイミングも様々です。もちろん、即時強化があまりに頻繁であっても、内容がブツ切りになってしまうので非効率です。でも、90分しゃべりっ放しが何回も続いて、その理解度の確認がわずかしかないなんて、民間会社ではあり得ないと思うのです。」

Kさんが語り終えるのを待って、中学教師のMさんが口を開きました。

M「別に中学生に限りませんが、人間の集中力なんて何分も続かないと思うのです。竹澤先生が中学校の50分の授業を、傾聴5分、1つの山場15分✖3=45分というふうに定式化し、大学の授業も、傾聴15分、1つの山場15分✖4=60分、評価と次時へのつなぎ15分と規格化しているのもうなずけます。そしてその15分の中に、必ず知識や考え方を即時強化する場面があるというのは、極めて合理的だと思います。」

Yさんの「即時強化」発言を受けて、Kさん、Mさんの語りをじっと聴いていた高校教師のSさんが、おもむろに口を開きました。

S「私もそうですが、教師ってしゃべりたがるんです。人によっては、1時間でも2時間でもしゃべっていられるんです。でも、それを聞かされる生徒、学生は、ある種、拷問を受けているに近いと気づくべきだと思うし、教師は、学生にしゃべらせて、書かせて、説明させて、プレゼンさせて、彼らの理解度を把握すべきだと思うんですよ。たとえ大学だって、90分、15回の授業の理解度が、たった1回の試験だけだなんておかしいと思うんです。即時強化のための、短いスパンの評価を積み重ねていけば、結局は、学生の自力をつけていくことにつながると思うんですよ。それに・・、MCができる教師って少ないですね。」

(つづく、あと110回)