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◇愛情教育、この指とまれ◇その905◇名産大生、5年後、10年後の夢を語る。 vol.5竹澤 伸一

地域の人々の「安心安全」を追求する仕事と言ったら、読者の皆さまは、具体的にどんな職業を思い浮かべますでしょうか。齋藤瑞樹(サイトウ ミズキ)くんと私との会話が進んでいきます。

竹「地域の人々の安心安全を守るって言ったら、例えば警察官とか消防士とかになるね。」

齋「はい。両方とも私の憧れの職業です。」

竹「あと、例えば食の安心安全と言ったら、農業協同組合とか漁業協同組合、あるいは農家の皆さんや漁師さんということになるかな。齋藤くんは、ぎりぎり踏ん張っている第一次産業の皆さんという言い方をしたけど、例えば農家の皆さんへのリスペクトはあるわけだね?」

齋「はい。めちゃめちゃありますね。何しろ、食の安心安全が崩れたら、人間生活など崩壊してしまいますから。しかし、自分自身が農業従事者になるという選択ではなく、農家の営業を助ける仕事にも興味があります。」

竹「それって、JAの職員ということだね。私のイメージだと、JAの職員の皆さまは、限りなく公務員に近い感じも受けるけど・・。」

齋「同感です。それで、名産大の『公務員自主勉強会』に籍を置きながら、日々一般教養の学習を積み上げているのも、最終的な職業選択の場面で、十分に対応できるようにしておきたいからなんですよ。」

齋藤くんと会話をしていると、5年後、あるいは10年後に、自分を育んでくれた地域に恩返しするために、知恵と体力を存分に使って貢献する姿が目に浮かんでくるような気がします。

竹「齋藤くんさ、改めて聴くんだけど、どうしてそんなに地域にこだわるのかな。」

ここで、齋藤くん、文字通り沈思黙考しました。

齋「サッカーですかね。私は、ずっと地域で、地域の方々に応援されてプレーを続けてきたので、せめてそのご恩返しをしたいというのが、偽らざる気持ちです。そこで、10年後を目途に、地域で運命の人と出会い結婚し、皆さんに祝ってもらえるような人間になりたいです。」

(つづく、あと95回)