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◇愛情教育、この指とまれ◇その928◇名産大生、5年後、10年後の夢を語る。 vol.28竹澤 伸一

前回と同様の長文のメールが、やはり高校生の方から届きました。平林大毅くん宛です。抜粋しながらご紹介します。(ご本人の承諾を得て、読みやすいように一部改編しています。)

「・・・まだ高2の分際で生意気だと思われるかも知れませんが、私も、ネット等で、社会人基礎力について学んでいます。できたら大学に行きたいとは思っていますが、コロナの影響で家業がピンチなので、高卒ですぐには無理かも知れません。(中略)

一度、社会に出て働いてから大学をめざすとすると、もう少し簡単な、高卒にも当てはまるような社会人基礎力ってありませんかって、先日、竹澤先生にメールしたら、同じ日の夜に返信があったので、本当にびっくりしました。そして、その教えの深さに納得しました。(中略)

竹澤先生は、平林さんとのやり取りを、そのまま私に応用してくださいました。『主体性を持って、人の話を聴きなさい』と。私たち高校生は、人の話を、そのまま鵜呑(うの)みにしてしまいがちです。時にはそれでも良いとは思いますが、毎日毎回それだと、主体性もあったものではありません。だから、少しでも疑問に思うことがあったら、臆病にならないで質問しなさい、と。そして、何か自分でしようと思って、もしわからないことがあったら、わかっていそうな人のところへ行って、自分で質問しなさい、と。(中略)

竹澤先生は、こうも書き送ってくださいました。もし、自分から質問に行ったのに、ごまかされたり、はぐらかれされたり、拒絶されたりしたら、必ずもう1回、トライしなさいと。で、もう1回行って、相手の方が同じ態度だったら、自分の聴き方を振り返りなさい、と。さらに、もう1回行って、それでもダメなら、潔くあきらめなさい、と。でも、同じあきらめるにしても、あきらめ方があるよ、と。(注、読者の皆さま、ここから先は、彼と私だけの秘密にさせてください。)(中略)

でも、平林さんが考えている「社会人応用力」のレベル、「傾聴」のレベルは、もっともっと高いところにありますよね?いつか私も、大小を問わず、組織のリーダーになって、チームのメンバーから、意味のある聴き方ができる人間になりたいと思います。」

ご本人とは、電話でも会話しました。就活の際の履歴書作成のお手伝いをすることになっています。平林くんがきっかけで、1人の若者とつながることができました。

(つづく、あと72回)