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◇愛情教育、この指とまれ◇その923◇名産大生、5年後、10年後の夢を語る。 vol.23竹澤 伸一
「5年後も、10年後も、スポーツに携わる仕事をしていて、スポーツを通して、多くの人々を笑顔にするのが夢です。」
松村一輝(マツムラ カズキ)くんは、アスリートらしいさわやかな表情で語ってくれました。
「私自身、ずっと競技スポーツをやってきました。自分が笑顔になったり、自分が活躍することで、周囲の人々を笑顔にしてきました。こう思い返すと、スポーツって人を笑顔にできるんだなあと、改めて思いますね。」
私は、スポーツを語る時の、松村くんの笑顔が、たまらなく好きです。
竹「松村くんさ、今、パッと思い出せる範囲で、自分が一番笑顔になったスポーツシーンって何かな?」
松村くんは、笑顔の度数を増しながら、こう言いました。
松「ある大事な公式戦で、1-1の同点の終盤に、自分のクリーンヒットで2点加えた時ですかね。自分で自分の表情はわかりませんが、思いっきり笑顔になっていたと思います。」
私は、その時の松村くんの表情を思い描いて、一緒に笑顔を楽しみました。
竹「じゃあさ、自分の周囲の人々が、一番の笑顔になったシーンって何かな。」
松村くん、迷いなく即答しました。
松「やはり、さっきのクリーンヒットのシーンですかね。」
何か言いかけた私を制して、松村くんが続けました。
松「先生も、今、気づかれたと思います。本当の笑顔が出る時って、周囲のみんなも笑顔ってことなんだと思います。つまり・・、笑顔を共有できる時が、本物の笑顔になっているんだと思います。」
なるほど、「笑顔の共有」か・・。松村くん、いいことを言うなあ。
松「ほら、先生だって、今、笑顔になっていますよね。時々、先生の表情が曇っている時があります。先生のことだから、たぶん自分のことではなくて、関わっている誰かのために、悩んだり苦しんだりされているのではないかと思うんです。そんな時は、先生、少しでもいいので、笑顔が特効薬ですよ。」
(つづく、あと77回)