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◇愛情教育、この指とまれ◇その933◇名産大生、5年後、10年後の夢を語る。 vol.33竹澤 伸一

ステイホームの影響からか、高校生の皆さまからのメールが増えております。その中の1通が、松村一輝くん宛に届きました。抜粋してご紹介します。

「・・・、松村さんの笑顔のお話、とても素敵だなと思いました。今、世の中から、笑顔が失われていると思います。心から笑いたくても、笑うことができないもどかしさ。(中略)

でも、笑顔について、松村さんから、大きなヒントをいただきました。本物の笑顔って、そこにいるみんなが笑顔になるっていうことなんですね。部屋で、家の中で1人で過ごしていると、本当の笑顔になれないのは、みんなで笑い合えないからだと気づきました。(中略)

では、ステイホーム以前の、自分の姿はどうだったのだろうと、改めて振り返ってみました。友だちに、とても良いことがあって、笑顔になっています。その傍らにいて、自分は、その笑顔に共感して、一緒に笑顔になっていただろうか?私には、弟がいるのですが、ある日、先生からも親からも褒められて、とてもいい笑顔になっていました。私は、同じ屋根の下にいて、弟と笑顔を共有していただろうか。(中略)

友だちや弟が笑顔になっている時、私も、心からの笑顔で返したい。でも、自分の中にモヤモヤがあると、一緒に笑顔になれない。このモヤモヤの正体って、いったい何なのだろう。松村さんの記事を見て、ずっと笑顔の意味を考え続けていました。(中略)

そんな時、友人たちとのグループラインから、ビデオ通話のお誘いが来ました。私は、すぐにオンにしました。『〇〇さあ、元気ぃ?』聴きなれた友人の顔と声が、同時に飛び込んできました。『そういうあんたも元気ぃ?』私が応える前に、別の友だちが乱入してきました。『〇〇さあ、髪の毛ボッサボサじゃん、シャンプーのあと、ちゃんとトリートメントしてんの?』さらに別の友だちが乱入・・。気がつくと、自分の顔以外に4人の顔が映っていました。何も言い出せないでいる私に、『☆☆☆が泣いてる、なんで?何かあった?』気がつくと私の頬には涙が伝わっていました。『ううん、何でもない、なんかうれしかっただけ。』自分が自然と笑顔になるのがわかりました。『あ、笑った、笑った・・、かわいい!!』その日はずっと、うれしい気持ちでいられた気がします。(後略)」

松村くん、ありがとう。君のおかげで、「笑顔」が広がりましたよ。

(つづく、あと67回)