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◇愛情教育、この指とまれ◇その945◇名産大生、5年後、10年後の夢を語る。 vol.45竹澤 伸一

読者の皆さま、世の中は本当に広いですね。いわゆる8年生(日本に当てはめれば中学校2年生)の方から、英文のメールを初めていただきました。中山純希くんの記事を読んでのメールです。ご本人は、日本語の読み取りはOKなのですが、記述には自信がないとかで、英文で送ってきました。記述のグレードが、あまりにすばらしいので、ふだんはやらないのですが、「本当に8年生なの?」と聴いてみました。ラインのアカウントが送られてきて、さっそくビデオ通話してみたら、正真正銘の8年生。日本語の語りもお上手です。メールを日本語訳し、ご本人の了解が得られたので、抜粋して紹介します。

「・・・親愛なる中山様。私も(小学校)入学前から、サッカーをしています。今は、クラブに所属して、活躍しているほうだと思います。中山様が、複数の外国語をマスターして、海外のサッカーに挑戦することに、心から賛成します。私のほうが8歳年下だと思うので、私がプロにチャレンジする頃には、中山様は、海外のどこかのプロチームで活躍していると思います。それを祈っています。(中略)

ところで、私も日本語を勉強している最中ですが、日本語は本当に難しい。表の意味と、裏の意味が、両方ある言葉が多すぎます。日本人と一緒にプレーしている時も、同じ感じを持ちます。声をかけられている言葉のニュアンスが、同じ言葉でも、意味が違うことがあるのです。(中略)

私が、ふつうに使えるのが、英語とスペイン語です。ドイツ語も、かなりうまくなってきたと思います。日本語は・・、大阪の友だちによれば『ボチボチでんなあ』みたいです。私は、1日の中で時間を決めて、使う言葉を変えるようにしています。感じるのは、使っている脳の部分が違うという感覚です。(中略)

大学生の先輩の方に言うのは、遠慮した方が良いかなとも思いますが、言葉は完璧である必要はないと思います。サッカーのプレーと同じで、結果を恐れてトライすることをやめてしまうと、前に進めなくなると思います。中山様が言う通り、『リピート・オンリー』だと思います。私たちサッカー選手は、パスやスローイン、シュートの練習を、何回も何回もリピートします。言葉の練習も同じです。(中略)

サッカー自体が、共通言語ですよね?いつか、どこかの国で、ナカヤマジュンキという選手と出会うのを楽しみにしています。」

R・Bくん、メール、ありがとうございました。

(つづく、あと55回)