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◇愛情教育、この指とまれ◇その943◇名産大生、5年後、10年後の夢を語る。 vol.43竹澤 伸一

「ステイホームが続いている時期、私は自宅で、学修と練習に明け暮れていました。自分の行く末を考える時間がたくさんあったので、改めて、自分の目指すべき公務員像が明確になったなと思います。」

谷優紀(タニ ユキ)さんは、ひと言ひと言、言葉の重みを噛みしめるように語ってくれました。

谷さんの、公務員志望の本気度は半端ない(もう、古!)のを熟知しています。公務員志望者が集う自主勉強会で、一般教養等の勉強を積み重ねてきているのも知っています。そこで、「なぜ公務員なのか」、深掘りをしていきたいと思います。

竹「谷さん、本日はありがとうございます。さっそく質問なのですが、谷さんが目指している公務員を、最初に意識したきっかけのようなものは何ですか?」

谷さん、視線をまっすぐに向けたまま、自然体で答えてくれました。

谷「かなり小さい時から意識はしていました。私が習っていた武道の先生の中に、私が憧れる先生がいらっしゃって、幼いながら、尊敬していました。もちろん大学生の今でも、何くれと相談に乗ってくださいます。憧れ、尊敬という表現より、高潔な人格や、使命感の強さに、再度惹かれたということだと思います。」

まったくブレのない視線のまま、谷さんは語ってくれました。そこで、私は、自分の体験に基づいた質問をすることにしました。

竹「谷さんもご存知のように、私も武道家の端くれです。そのせいか、私の教え子の中にも、谷さんが目指している公務員になっている人がたくさんいます。その中で一番の年長者は、もう50歳に近い年齢なのですが、苦労を重ねながらも職務を全うしています。谷さんが思うに、この職業の魅力は何だと思いますか?」

谷さんは、少しの時間、瞑目(めいもく)しました。そして、きっぱりこう言いました。

谷「平凡な言葉かも知れませんが、やはり高い使命感だと思います。公務員の中にも、色々な種類がありますが、私が目指す公務員の使命感は、その中でも、飛び抜けて高いと思うんです。大変な重責がありますが、それだけに魅力を感じます。」

(つづく、あと57回)